脳卒中の病院前救護 その2(FASTとお友達のCPSSの話)

救急隊からの脳卒中疑いは大体が脳卒中に携わる病院に応需の依頼がかかってきます。

これはなぜでしょう? 

それは、救急隊の方が接触時にスケールを用いて脳卒中かの判定をしているからです

(主語大きく言ってしまいましたが、地域によって違うかもしれません…)

 そこで私が唯一といっていいほど、伝えたかったツイートの話になります。

 

 

 

 


日本の救急隊でよく使われているのは、CPSSという指標だと思います。

正式名称シンシナティ病院前脳卒中スケール(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)です。


 CPSSはとても簡単!

顔が歪んでないか。

手を水平にしたら落ちたりしないか。

話し方が変じゃないか。


CPSSは、1つ陽性だと脳卒中の確率は72%と言われています。

・・・てことで中身はだいたいFASTと一緒なんです。

 

 ほかにも、似たようなスケールがたくさんあります。

高齢者の方にはこういったポスターがいいかもしれないですね

脳卒中の警告サイン:すぐに救急車を!-聖マリアンナ医大東横病院脳卒中センター


とにかく、

顔が変、手が変、しゃべりが変のどれかの症状がでたら、すぐに救急車です。

 3つすべてじゃないです。ひとつで救急車です。

病院で認めたら、すぐ主治医に報告です。



…ええ、論文一個も盛り込めませんでした

一応、CPSSの原著(Ann Emerg Med. 1999 Apr;33(4):373-8. doi:10.1016/s0196-0644(99)70299-4.)は読んだので、許してくれます?涙

次は、 もう少し具体的な脳卒中搬送前スケールの文献をまとめようと思います。

対象は、むしろ自分の勉強のため、あとは興味ある先生がいらっしゃったらでしょうか。。。

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