救急隊からの脳卒中疑いは大体が脳卒中に携わる病院に応需の依頼がかかってきます。
これはなぜでしょう?
それは、救急隊の方が接触時にスケールを用いて脳卒中かの判定をしているからです。
(主語大きく言ってしまいましたが、地域によって違うかもしれません…)
そこで私が唯一といっていいほど、伝えたかったツイートの話になります。
脳卒中で一般家庭に浸透して欲しいのがFASTの考え方じゃ。F(Face)A(Arm)S(Speech)T(Time)といって、顔、手(足)、喋り方のどれかがおかしければすぐに救急車を呼ぶんじゃ。
— 脳卒中診療医のノブ (@stroke_nobu) May 7, 2022
卒中は時間との勝負じゃ。
人間、正常性バイアスで様子見をしがちなのを、如何に迅速に救急車を呼んでもらうかが肝要なんじゃ。
日本の救急隊でよく使われているのは、CPSSという指標だと思います。
正式名称シンシナティ病院前脳卒中スケール(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)です。
CPSSはとても簡単!
顔が歪んでないか。
手を水平にしたら落ちたりしないか。
話し方が変じゃないか。
CPSSは、1つ陽性だと脳卒中の確率は72%と言われています。
・・・てことで中身はだいたいFASTと一緒なんです。
ほかにも、似たようなスケールがたくさんあります。
高齢者の方にはこういったポスターがいいかもしれないですね
とにかく、
顔が変、手が変、しゃべりが変のどれかの症状がでたら、すぐに救急車です。
3つすべてじゃないです。ひとつで救急車です。
病院で認めたら、すぐ主治医に報告です。
…ええ、論文一個も盛り込めませんでした
一応、CPSSの原著(Ann Emerg Med. 1999 Apr;33(4):373-8. doi:10.1016/s0196-0644(99)70299-4.)は読んだので、許してくれます?涙
次は、 もう少し具体的な脳卒中搬送前スケールの文献をまとめようと思います。
対象は、むしろ自分の勉強のため、あとは興味ある先生がいらっしゃったらでしょうか。。。
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