今回は少し難し目なお話になります。
CPSS以外にも、搬送前に診断するスケールはいくつかあります。
日本では有名なのにKPSS(倉敷・プレホスピタル・脳卒中スケール)があったり、
愛知ではTOPSPINというスケールがあるそうで
FASTもG-FAST(顔・腕(足)・喋り+偏視)だったり、
LAPSS(Los Angeles Prehospital Stroke Screen)だったり
調べたら沢山ありましてびっくりするます(白目)
細かな違いには理由があって、単純に脳卒中か否かの尺度をみるものや、脳卒中の重症度判定をするもの、治療適応まで考慮するものなどで分けられております。
この論文(Rudd M, et al. Emerg Med J 2016;33:818–822. doi:10.1136/emermed-2015-205197)では、そういった脳卒中スケールの感度・特異度をまとめたReviewですが、ばらつきがすごいです。。。
背景には、誰が測定したか(医者なのか救急車なのか)や、軽度の脳卒中が除外されてしまった可能性など、多くの問題が絡んでいるようです。
例えば、ROSIERという評価指標では
Ⅴのところで視野欠損の有無を評価しますが、これは検査するひとによってばらつきがでやすい指標といえます。問題は、これらのスケールをしっかりと比較した論文が、なかったことにありました。
そこで、長くなってしまうのでここで終わりにして、昨年でたPRESTO試験の話に入りたいと思います。