第7派が絶賛流行中ですね…
とにかく、自分にできることは感染予防とワクチンで重症化を防ぐことですので、できることからやっていきましょうね。
ところで、コロナが流行りだしてから、脳卒中はどうなったのでしょうか。
私正直日本ではほとんどないと聞いていて勉強不足でしたしあまり興味もってなかったので、せっかくなので文献いくつかしらべてみました。
- パンデミックで脳卒中は増えたか
- コロナに感染すると脳卒中になりやすい??
- なぜコロナと脳卒中が関係しているという話がでたの??
- ワクチンと脳卒中の関係は??
この4点について、調べてみました。
なるべく、多くの文献から一定していそうな見解を出したいと考えております。
1.パンデミックで脳卒中は増えたか。
これについては、臨床にでている先生方は想像に難くないと思いますが、減りました。
パンデミック前と、パンデミック中で比較した論文(Int J Stroke. 2021 Jul;16(5):573-584.)があるのですが
2019年12月1日〜2020年2月29日と、2020年3月1日〜2020年5月31日の間の、40カ国の比較したので、相当初期の話になりますが、有意差をもって脳卒中は減りました。
アジア(中国・日本など)では20%減ったという報告でした。
脳出血は変化ないのが意外ですね。。。
血栓回収療法も減っていたようです。(そもそもこの論文の著者は血管内治療のDAWN試験のトップの方で、血管内治療にFocusした論文でした)
脳卒中には季節性がありますが、世界6大陸での研究ですので、そこは関係ないと思います。
ちなみに、この研究では全脳卒中患者中COVID感染者は3.9%だったそうです。
ちなみに2020年の日本での流行株は下になります。
…ここからもっと増えるとは思いませなんだ(涙)
アメリカのデータですが、緊急事態宣言・Stay homeはじまってから、脳卒中減ったという文献も出てました(N Engl J Med 2020; 383:400-401)
他の文献でも、同時期のCOVID患者さんの脳卒中発症例は4.9%となっており、肝機能障害や腎機能障害がある人に多いのでは、とされておりました。(Int J Stroke. 2020; 15:540–554)
一方、61論文をメタ解析したもの(Int J Stroke. 2021;16(2):137-149.)では、脳卒中の発症率は1.4%で、呼吸器症状を有しているものが84.1%だったそうです。
ただし、必ずしも呼吸器症状が一番つらいわけでもなさそうで、1/3程度(37.7%)が非COVIDと一緒に受信して偶発的にCOVIDも陽性だった、という報告でした。
高齢、高血圧、糖尿病、冠動脈疾患、COVID重症例が多かったようです。
日本のまとめた報告は、みつからないのですが、脳卒中学会のデータではめちゃくちゃ少ないというがあるので、最終結果を待ちたいと思います。
…しかし、これはパンデミックで行動制限があったときの話。この時期は服薬のコンプライアンスも、食事なども適切になっていたのではないか、ということです。
たしかに、このころは飲み歩きもできずすこぶる健康的な生活だった気が…
今後どうなるかは、わからないということになりますね。
最近、他のブログ真似して目次つけてひとつの記事で完結しようと悩んでいるのですが、真面目なことを冗長にかいても呼んでもらえないと思うので、しばらくは1分で終わるブログ形式を続けていこうかな。。。
ちなみに、あと論文は697/723です、、やっと端数終わった!!